法事は、お盆や彼岸祭り、それに七回忌や十三回忌などなにかと数が多いものですね。
法事とはいったい何回行えばよいのでしょうか?その疑問にお答えします。

基本は10回!
法事の回数は地域によって異なりますが、合計で10回前後が基本となります。

1回目:四十九日
法事の日は基本的には命日から数えて何日目かという数え方で計算します。
まず初めてに行う法事が、命日から49日目に行います。
この49日を専門用語で満中陰(まんちゅういん)と呼びます。

2回目:百ヶ日
百日目にあたる日の百ヵ日があります。

3回目:一周期
翌年の命日に行う一周忌です。

4回目:三回忌
さらにその翌年には三回忌を行います。
満一年が一周忌で、満二年目が三回忌というわけです。
命日から3年目に行うわけではないので注意しましょう。

5回目:七回忌
6回目:十三回忌
7回目:十七回忌
8回目:二十五回忌
9回目:三十三回忌
10回目:五十回忌

最後は、三十三回忌や五十回忌でいわゆる「弔い上げ」「問い切り」をする地方が一般的です。※地方によって様々です。

ちなみにこの回忌の習慣は、インド、中国、日本の文化がごちゃまぜになっています。

  • 四十九日はインドが起源
  • 百ヶ日、一周忌、三回忌は中国の【礼記(らいき)】が起源
  • 7回忌以降が日本で発展したもの

このようになっています。

 

月忌法要について

地方によっては月忌法要が行われる場合もあります。
月忌(がっき)とは月ごとにめぐってくる命日のことで、例えば4月18日が命日なら、5月18日、6月18日、7月18日…と毎月18日が月忌となります。

一般的には月参りと呼びます。
この月参りも地方によって習慣の違いはありますが、一般には、僧侶を招き、家族全員が仏壇の前に集まり独協をお願いします。
ただ、現在の生活では、月ごとに僧侶を招いて読経をいただくというのは時間的にも不可能と言ってよいでしょう。月忌に当たっては、仏壇の掃除や、花の活け替え、個人の鉱物などを供え、燈明を上げて礼拝するのが一般的です。
また、家族が多い場合は、月忌も月に何度も行われることになり、そのたびに僧侶を家に招いていては大変です。その場合は、先代の当主といったように、血縁にもっとも近い人の月忌にあわせて法事を営むようにします。

百ヶ日法要について

命日から数えて百日目の法事です。四十九日の後の最も大きな法事と言ってよいでしょう。満中陰である四十九日には、忌明けの節目にあたるため、納骨を行ったりしますので、この日に葬儀でお世話になった人も招いて会食する習慣があります。ただし場合によっては四十九日だけで法事を行い、百ヶ日の当日に人々をお招きすることもあります。

年回法要

百ヶ日のあとは、なくなってから、一年目に当たる命日に法要を営みます。これが「一周忌」です、次に訪れるのが満二年目の命日にあたる「三回忌」の法要です。以下は七年目にあたる「七回忌」、十三回目の「十三回忌」、十七年目の「十七回忌」、二十五年目の「二十五回忌」、三十三年目の「三十三回忌」となります。

この年回は『地蔵経』に説かれる七七日(しちしちにち)の説が基本となっています。七回忌の次はその七年目ということで十三回忌ですが、次に七年目ということになると十九回忌となってしまいます。実際には十三回忌の次が十七回忌というのは、名目上、十の位の七という意味なのです。つまり、七の付く数字と、七年目の数字の二つの捉え方で数えるのが七七日(しちしちにち)の数え方となっています。