墓参りは通常、年回忌に行うものです。
寺院で法要を営んだときですと、法要の儀式の済んだ後、そろってお墓に参り、そのあとに会食というとになります。自宅で法要を営むが、墓地が近いというときも同様にします。墓地は故郷に合って、法要を自宅でというときは墓参は省略されますが、自宅での法要で墓地もそれほど遠くはないというのなら、祥月命日または法要の前に墓参りは済ませておきます。

墓参りの作法というものは特別には決められていませんが、墓どころの周囲をキレイに掃除し、墓石は水で洗い清めたうえ、花を添え、線香をあげ、各人で合唱礼拝します。各人の合唱も、焼香の順序によります。

この墓参りは、年回に限らず、春秋の彼岸、お盆にも行いますし、何かにつけて故人をしのんで行う習慣があります。仏壇が本尊を拝することを通して、祖先と対面することになるのに対して、墓地は、そこが直接に個人の眠る場所であるためでしょう。